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外向的感覚(Se)瞬間を生きる人

2023年5月1日

【ユング心理学】外向的感覚(Se)の特徴と性格

外向的感覚(Se)
(Se)略=extraverted sensing

外向的感覚(Se)の特徴と性格

・5感でどう感じるかで判断する
・好き嫌いではなく、事実に基づいて判断する
・ファッションや味覚に対しての関心が強い
・時間に正確
・ミーハーでお金がなくても好きなものにお金を使う
・情報をストレートに受け取る
・情報を思考フィルターにかけないので真意を見ない傾向にあり
・誰にも譲れない非常に強いこだわりがある
・運動神経が良い

・刺激が好き
・ルールよりも自由
・モノを買うときに色を重視する

外向的感覚Seが強いタイプは5感(視覚・聴覚・味覚・触覚・嗅覚)のいずれかの感覚器官で外界の情報をストレートに受け止めるため、運動神経がよく刺激を求めたり流行にも敏感です。

流行だけにとどまらず自分なりのルールやこだわりがあり、自分なりにアレンジすることも多く、いわば流行の最先端を行く場合もあります。

そして、この外向的感覚の特徴として5感のどの部分が敏感かによってもこだわり変わってきます。

例えば「外見へのこだわりが強い人」は視覚の感覚機能を優先して使用しており、

視覚が優先されると、「自分の見た目のこれだけは譲れない」という強い気持ちから、完璧主義的な外見をすることもあります。

またはなにかモノを買うときに、「機能性」よりも「色や見た目」にこだわるかもしれません。

例えば、あなたの職場や学校で頭の先からつま先まで完璧なおしゃれをしている女性がいるとすれば、その女性はSeが強くさらに視覚が優先の女性です。

そのこだわりは異性や他人の目を意識したレベルのものではなく、自己の中で「譲れないもの」としてそこに存在します。

・味覚ならば「飯がまずいのだけは耐えられない」
・聴覚ならば「駅から遠くてもいいから、防音がしっかりしているマンションが良い」「
ちょっとでも物音がすると目が覚める」
・嗅覚ならば「見た目が汚いのは許せるけど、臭いのだけは耐えられない」
・触覚ならば「ホテルの寝具が安物だから昨日はちゃんと寝ることができなかった」

他には時間の感覚やモノの配置にこだわりがあったりと人それぞれです。

それゆえに他人からは「なぜそんな細かい部分にこだわるの?」と理解されない場合も多いです。

またSeが強いと運動神経がよくなる傾向にあります。5感で敏感に情報を受け取るため周囲の流れや空気感をよく把握できます。

思考フィルターを通さないため、今どういう動きがベストかどうかを瞬時に最短経路で指令が出せるためスピード感のあるスポーツに強く勝負事にも強いです。

外界の情報が100あれば100を適切に受け取るため、瞬間瞬間を全力で生き生きと楽しむことができます。

外向的感覚(Se)が強いMBTIは

メイン機能にSeを持っているMBTIは「ESTP」「ESFP」です。

補助機能としてSeを持っているMBTIは「ISTP」「ISFP」です。

Se機能が劣勢機能になると

Seが劣等と言えばつまり「INTJ」です。

外向的感覚Seが劣勢機能になると、外側の情報が100あったとすれば10しか受け取れなくなります。

この状態は一見外界からの刺激に鈍感になるよう思えますが、

鈍感ではなく情報の受け取り方が未熟ということで、さらにその未熟な情報を肥大化させ、様々な未来を予想してしまうため、結果的に鈍感だけど情報過敏というややこしい状態になります。

この状態はあらゆる刺激に対して過敏になり、瞬間的な行動に遅れたり、現状受けた情報を元に未来まで予想しようとして結果的に身動きが出来なくなります。

そのためSeが劣等機能になると、一人行動をしたり家に閉じこもる方が好きな傾向になったりします。

外向的感覚(Se)の長所と長所

長所

・現場レベルで優秀
・時間を守る
・おしゃれ
・複雑化せずシンプルに受けとめられる

Seが強い場合はクリエイティブな方面か実務的な方面かの2方向に分岐することになりますが、

Seの実務的な方面の場合、依頼された仕事や今やるべき仕事を自分の感情や、合理性、思考に邪魔されずにそのままストレートに受け取ることができるため、現場レベルの業務遂行力に優れています。

また受けた情報は5感でシンプルにストレートに受け取ることができるため、現在においての反応が早くまた好き嫌いで判断はしないため迷いが生じることは少ないので仕事では優秀な人になります。

情報をストレートに受け取るという言葉にピンと来ないかもしれませんが、

例えば、情報をストレートに受け取らない人は、
受けた情報を思考力で複雑化する人(例えば外向的思考(Te))ほど、「その仕事って本当に会社にとって必要なの?」と真意的な部分を考えてしまい「迷い」が生じ、

合理的か非合理的かで生産性が左右されるため経営者ならば優秀かもしれませんが、現場レベルでの仕事のクオリティは低くなりがちです。

その点ストレートに情報を受け取ることは、経営者には向きませんが実務レベルではかなり有能な性質なのです。

加えて納期や締め切り時間もきっちり守ることができます。

短所

・隙がなくおしゃれで武装した近寄りがたい完璧なひとに見える
・こだわりを他人に理解してもらえない
・計画性に乏しい
・先見性がない

Seの短所としては、完璧主義に見えて近寄りがたいと思われることです。

5感のどの部分がメインになるかで変わりますが、

例えば視覚が優先だとすると、頭の先からつま先まで細部に至るまで完璧にキマっている場合が多く、異性や同世代からも「完璧すぎて近寄れない」「スキがない」と近寄りがたくなる場合があります。

また細かい部分のこだわりを譲ることはないですし、相手にとってそのこだわりがどうでもよく感じる場合があるため理解してもらえないこともあります。

先ほど言ったSeがストレートに情報を受け取ることは長所にも短所にもなりえます。

ストレートに情報を受け取るということは自分のなかで、理論を組み立てて未来を予想したり計画をしたりする力に乏しいため先見性に欠ける部分があります。

まとめ

Seがメインの認知機能に使われている人たちがいるおかげで世の中がスムーズに回っているとも言えます。

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